2025年デフリンピック 大会エンブレムデザイン最終候補案について

大会エンブレムは、本年5月に開催したオリエンテーション以降、筑波技術大学の学生がデザイン案を作成してきました。9月3日(日)、デザイン最終候補案から都内中高生たちが投票を行い、大会エンブレムのデザインを決定します。

大会エンブレムのデザイン最終候補案

(ア)

候補(ア)

(イ)

候補(イ)

(ウ)

候補(ウ)

各デザインについて

※クリック(タップ)で拡大表示します。

候補(ア)のデザインについて

<制作者のコメント>
・日本の聴覚障害者標識のモデルになっている「蝶々」をモチーフとした。
・蝶々が幼虫から成虫に成長し、美しく空高く舞い上がるように、デフスポーツを通して人々と社会を繋ぐことや、共生社会の実現、デフリンピックの成功、デフスポーツの発展と飛躍を願う意味を込めてデザインした。
・蝶々の羽はデフのイメージのひとつである「手(手話)」になっている。また、日本手話で「蝶々」を意味する動作で表現。
・「ソメイヨシノ」は日本で最も有名な桜であり、東京都のシンボルの花。また、蝶々との親和性が高い。
・蝶々の本体が「人間のシルエット」にも見えるように表現。

【蝶々】
・蝶々の羽を、デフのイメージのひとつである「手(手話)」で表現
・手の形が日本手話で「蝶々」を意味する動作になっている
・日本の手話文化やデフ、蝶々、躍動感などを表現

【ソメイヨシノ】
 ソメイヨシノは、日本で最も有名な桜であり、東京都のシンボルの花 また、蝶々との親和性が高い

【人間のシルエット】
 蝶々の本体が「人間のシルエット」にも見えるように表現

【色】
・4色の比率の中で、未来とスポーツをイメージした「黄色」と「青色」をメインに使用
・黄色は、共生社会の実現やデフスポーツの発展などの未来を表現
・青色は、スポーツの動作(動き)やアスリートの汗(水)を表現
候補(イ)のデザインについて

<制作者のコメント>
・人々の繋がりを意味する「輪」をテーマとした。
・デザインでは、デフコミュニティの代表的なシンボルである「手」を表し、デフリンピックを通して競技と話題に触れ、互いの交流やコミュニティが「輪」のように繋がった先には、新たな未来の花が咲いていくことを表現。花は桜の花弁をモチーフとした。

①「手」
・デフコミュニティの代表的なシンボルである「手」を表現
・デフリンピックを通して、競技と話題に「触れて」欲しいという想いを込めた。


②「輪」
デフリンピックに「触れた」ことで、少しずつお互いに交流やコミュニティが「輪」のように繋がっていくことを表現

③「花」
・輪が広がった先には、「新たな未来の花が咲いていく」という意味を込めた。
・桜の花弁をモチーフ

④「色」
世界中から沢山の人々が集まる大会なので、赤・黄・青・緑の色で多様性を表現
候補(ウ)のデザインについて

<制作者のコメント>
・色々な人にデフリンピックに参加したいと思ってもらえるようなデザイン、デフリンピックに参加して良かったと思ってもらえるようなデザイン、また、多くの人に希望や勇気を与えられるようなデザインを納得いくまでじっくり考え、愛を込めて作成した。
・日本のシンボルとして広く親しまれている「富士山」や、「サクラの花びら」、平和の輪や絆の輪を表す「円」、デフは視覚でより多くの情報を読み取っていることを表す「目」などを用い、各パーツが違った形をしているが、それぞれの良さがあるという多様性を表現した。


【富士山】
日本の最高峰、日本のシンボル
広く親しまれている富士山を表現

【赤・青・緑・黄】
ICSDの色(国際ろう者スポーツ委員会)
世界のデフスポーツを代表する組織

【多様性】
みんな違った形をしているが、それぞれ違った良さを持っている

【サクラの花びら】
日本・東京の代表的な花

【円】
平和の輪、絆の輪
(富士山に登る)太陽

【目(サクラの花びら+円)】
デフは視覚で、より多くの情報を読み取っていることを表現

【燃える心・スピード・パワー・楽しむ心】
→ デフアスリート

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